デッドプール＆ウルヴァリンを観てきたけど、それ以上に思う要らぬ世話の話

CPC(クレイジー・サイコ・クラブ)首謀者のCamille☆です。

「デッドプール＆ウルヴァリン」観てきました。
その感想を、惜しみないネタバレと愛憎まみれた感想を書き記していこうかなと思ったんですが、
感想を考えるうちに段々と最近の「アメコミ映画公開前のファンムーブ」がめちゃくちゃ気になってきたので
その文句を記録しておこうかなと思います。

あくまでも個人的な感情の整理なので、そんなもん痰壺のXにでもポストしろよって話なんですけど
せっかくゴミ置き場を作ったんだからこっちに残しておこうと思います。

まず、どういう行動に僕が怒りを感じているのかというと

昨今、MCUを筆頭に「ユニバース系映画」すなわち、世界観を共有する連作映画がこの20年内に増えている。
各映画会社が様々なユニバースを乱造はしてみたものの、結局2024年時点で息をしているのは

MCUことマーベルシネマティックユニバースと、レジェンダリーのモンスターバースくらいだ。

別にユニバース系と謳っていたわけではなかったが、共通のシリーズとして20世紀FOXの「X-MENシリーズ」がアメコミ映画の黎明期から未だに続いてたわけなんですが
ディズニーによるFOXの買収で、MCUと本格的に合流しちゃったのが今作の「デッドプール＆ウルヴァリン」ってわけ

ちょっと話が逸れたけど、何が言いたいかというと
ユニバース系映画は、すべてが一つの世界で繋がっているため、後年になればなるほど「あの時の話」が増えていき
全部観るのが困難になってしまうという事だ。

そうなると、途中からシリーズを観ようとする人たちは、何から観ればいいのかわからないとなり、新規客が遠のいてしまうわけだ。
それを、配給会社側が憂うのはわかるのだけど、何故か関係のないファン側も自分の好きなものを広く知ってもらいたいからと、
あの手この手で新規客を呼び込もうと頑張るのだ。
それは別にいい。
しかし、アフィリエイトサイトのように増えてくる「新作前にこれさえ観れば追いつける！」みたいな、入試前の対策講座のような
内容が似たり寄ったりの「自分の知識をひけらかしたいだけの目立ちたがり」が目障りなのだ。

そういう連中も鬱陶しいが、更に面倒なのが「この作品を楽しむには、これを観ないとだめだ！」という潔癖思想の連中だ。

先にも述べたが、ユニバース系映画は後年になるほど数が増えるため、後追いが大変なのである。
それを「新作が公開前に、これを見ておかなければここまでの流れが完全に理解できないから」と言うような感じで薦めてくる連中が
少なからず居るのだ！

僕から言わしてもらうと「観なくていいのだ！」

連中の言いたいこともわかる。
確かに、これまでの流れを理解したうえでの感動は格別だ。
だけど、その感動だけが100％の感動じゃないだろう。

例えばシリーズものの「3」から偶然観たとする。
それがすごく楽しくて、他のシリーズを追いかけて観始めたとしよう。
すると、「３では仲間だったあいつは1では敵だったのか！」という衝撃を受けるかもしれない。
これは、1から順番に観ていった時には絶対に味わえない感動だろう。
「1から観ろ！」と強制する奴は、この感動の可能性を奪っているのである。

また、「3」から観始めた人は色々と疑問に思うだろう。
「あの人は誰？」「あれはどういう事？」
しかし、わからないにしても「なんとなくこういう事だろうな・・・」と察することはできるだろう。
もし、その疑問が気になりすぎて、内容が理解できない。だから「１」から観るべきだ！
と主張するならば、それはあなたの理解力の問題だろう。
「あれはなに？」が気になったら過去作を観ればいい。面白い映画なら、そうさせるパワーがある。

本当に、その作品の楽しさを伝えたいのであれば、「すべての順番通り観る楽しさ」「途中から見て、気になったら後追いする楽しさ」
それらの選択肢を伝えるべきではないだろうか？

もちろん僕だって「この作品を観るなら、過去作何か観た方がいいか？」と聞かれたら、最低限は答える。
しかし作品によっては「別に観なくても大丈夫」とハードルをさげる。
「絶対に観なければだめだ！理解ができない！」派を完全に否定するわけではないが
7～8割くらいは否定させていただこう。

映画というのは、それ1本で充分楽しめるように作られている。
もし、楽しめないというのであれば、それは作り手の力量不足だろうし
1から説明がないと何も理解ができないであれば、お前の頭が悪いせいだ。

また、「1から順番に観たいんだ！」というのはあくまでも自分の中の定義であり、他人にまで課すルールではない。
相手が「1から順番に観たいからどれからか教えて」と言われたら、快く教えてあげよう。

決して「全部」を押し付けるような真似だけはしてはいけない。
しかし、幾ら諭そうとも理解してもらうのは不可能なのだ。
何故ならば前述のとおり、「全部観なければ理解ができない」連中は、理解力がないバカだから・・・