プリキュア全話みた所感の話_2024増強改訂版
CPC(クレイジー・サイコ・クラブ)首謀者のCamille☆です。
2023年に外部ブログの方に書いていたものを少し書き足しをしまして、こちらのサイトにリメイクしました。
2023年2月、プリキュアシリーズ20周年となる。
2004年から始まったこのシリーズも、今年で20作品19年目。
...とにかく20周年なのだ!
東映は年数計算ができないから仕方ない(1971年から始まった仮面ライダーも1993年の仮面ライダーZOで20周年などと言うし、前年の真も20周年記念作品だ。2021年の50周年記念作の風都探偵は2022年の作品だし、シン仮面ライダーは2023年公開だ)
そんなプリキュア、TVシリーズを全部見終えたので、思ったことを軽くまとめていくよ!
1.ふたりはプリキュア(2004)
記念すべき1作目。
当時リアルタイムでは数話だけ見てリタイア。
まだ手探り感があり、がんばって「女の子向けアニメ」をしようとしている感じがある。
OP演出やEDの歌詞など”中学生の女の子”ってこんな感じかな?とオッサンが考える「日曜の朝にやってるアニメ」を引きずっているなぁって改めてみても感じた。
プリキュア慣れした今だからたのしめたのかな?と思いつつも見ているうちに段々面白くなっていく。
しかし、オールスター映画などで描かれる「初代最強」みたいな印象はない。
この子ら、そんなに強くないのよ。
あと、妖精がうざい。
2.ふたりはプリキュア Max Heart(2005)
まったくの未見だったので、今回初めて視聴。
こりゃぁ面白い。
シャイニールミナスって何者なのか全く知らずに、以降のシリーズ観てたんだけどそういうキャラなんだね。
ルミナスの見た目はそんなに好きじゃないんだけど、九条ひかりは結構好きだ。
それ以上の感想はない。
3.ふたりはプリキュア Splash☆Star(2006)
これは面白かった。
とにかく全人類観てくれ!とまでは言わないけど、食わず嫌いしてるだけなら見てほしい。
ただ、後半の打ち切りが決定したであろう辺りから、面白さも加速していくんだけど
今見ると「あ、ここで終了決定したんだ・・・」とわかってしまったのが残念。
シャンゼリオンと同じで、やりたいことに制限がなくなったんだろうなって感じ。
ただ、とにかく面白い。
4.Yes!プリキュア5(2007)
5人体制になったプリキュア。
妖精のパートナー制度がなくなり、自由度が増した感じ。
確かにこれはヒットするわって感じの、スーパー戦隊的な安心感のある作り。
個人的には続編の方が好み。
5.Yes!プリキュア5 GoGo!(2008)
前述のとおり「5」の続編。
前作の前提があるので、説明が少なくてガンガン進んでいく感じ。
キャラの深堀り的に個人エピソードが作れるのでどんどんキャラが濃くなっていくイメージ。
特にブンビーさんとこまちさん。
6.フレッシュプリキュア!(2009)
個人的最高傑作。
初めてハマったプリキュアというのもあって、思い入れは深い。
これはまた個別で語ろう。
ざっくりした印象を言うと、シリーズ随一のハードSF作品。
ディストピアものをプリキュアでやれるのか、と改めて思う。
7.ハートキャッチプリキュア!(2010)
人気あるよね。
面白かったし、キャラがかわいいけど
あまり好みじゃないなぁ。
ハートキャッチ出しときゃみんな喜ぶだろ?
みたいな空気感が苦手だ。
これを僕は「プリキュア界の仮面ライダー555」と呼んでいる。
8.スイートプリキュア♪(2011)
とにかく描きにくい。
それに尽きる。
そして内容もいまいち頭に残っていない。
機動戦艦「調の館」が出てきたところで大爆笑した覚えがある。
9.スマイルプリキュア!(2012)
問答無用で面白い。
何度見ても面白く、記憶に残らないので何度でも楽しめる。
トランスフォーマー、スマプリ、サイコ・ゴアマンは頭すっからかんで楽しめる3巨頭だと思う。
10.ドキドキ!プリキュア(2013)
うってかわって、賢いプリキュア...のはずなんだけど、タガが外れていろいろぶっ飛んでる。
各キャラの頭から飛び出てる、センマイみたいな髪の毛がどうも苦手。
この辺りから、プリキュアを使ってめちゃくちゃな表現で度肝を抜く手法が増えてきている気がする。
11.ハピネスチャージプリキュア!(2014)
10周年作品(数字はあってる!)
とにかく面白いので、世間の評価で知った気にならず見てほしい。
毎回OPで「ハピネスチャージプリキュア!」(掛け声)→イントロ→「ハピネスチャージプリキュア!」(セリフ)→「♪ハッピネス、ちゃぁじプリキュッア~」と歌いだすので、否応仮名、名前を覚える優しい仕様。
12.GO!プリンセスプリキュア(2015)
この作品辺りから、明確に「モチーフ」が前面に出てくる。
全体的に高貴な感じというか、泥臭さがなくて上流階級感が苦手な作品だったんだけど
観てみると「春野はるかという女の子の物語」を貫き通していておもしろい。
まるで、朝の連続テレビ小説のようなストーリーテリングで楽しめた。
13.魔法つかいプリキュア!(2016)
2週推奨。
最後まで観たうえで最初から見ると「画」で泣いてしまう。
とにかく「49話」に尽きる。
積み重ねのストーリーの大事さを知ることができると思う。
14.キラキラ☆ プリキュアアラモード(2017)
とにかくもったいない
面白いし、キャラクターもかわいいし、全体的に楽しい作品なんだけど
中盤以降の敵の目的(そもそも、この作品は最初からよくわかっていない)が何してたんだっけな?
となってしまうのが弱点かな?と思う。
秋の映画はメチャクチャ面白いので、アラモードの良さが濃縮されてると思います。
15.Hugっと!プリキュア(2018)
プリキュア15周年記念作品・・・ん?
ハピネスチャージから4年しか経ってないけど...ははーん、ここがズレの根源だな。
個人的にあまり好きではない作品。
メッセージの咀嚼が足りなかったんじゃないかな?と個人的には思う。
いい話なんだけど、楽しくはなかったなと思う。
特に最終回は「ハッピーエンドにみせたビターエンド」なんですよね。
16.スター☆トゥインクルプリキュア(2019)
ここから豊作続きの印象。
キャラデザがかわいいし、ストーリー規模もでっかくて楽しい。
人種問題なんかの割とめんどくさくて意識の高めな話を、宇宙人でうまく咀嚼できたように思う。
秋の映画はプリキュア史上最高傑作だと思うので、未見の人には観てほしい。
17.ヒーリングっど♡プリキュア(2020)
いろいろと世の中の情勢に振り回さされたけど、内容は良かった。
「今は見逃すけど、これ以上の不埒を起こしたら、人類粛清するぞ!」っていうラストは衝撃的。
流石、長きにわたり「ばい菌と戦い続けてる人」の声は説得力が違う。
秋映画(実際には翌年春に公開された)のしっちゃかめっちゃかな感じは唯一無二。
18.トロピカル~ジュ!プリキュア(2021)
とにかくぶっ飛んだ作品。
この作品のOPを聞いてたら、悩んでることが馬鹿になるくらい明るく楽しい。
しかし、積み重ねの描写が非常に上手く、最終回で泣かされるとは思わなかった。
最後は犬のウンコ踏んで終わる、奇跡のプリキュア。
19.デリシャスパーティ♡プリキュア(2022)
最初から最後まで、「面白い」の感覚をアベレージで出している感じの、
抜き出た良さが無いレベルで安定して観れる作品。
終盤、ここまでため込んできた「面白い」が一気に炸裂するような展開なので、瞬間最大風力がすごい。
1年間、食べることの楽しさをしっかりと伝えてくれた1本でした。
ごちそうさまでした!
20.ひろがるスカイ!プリキュア(2023)
さて、20周年記念作品。
どうなることやら...と思って最後まで見たけど
うん、何だこりゃ?
悪くはないんだが、とにかく制作陣の意識がここにあらず!
といった感じにフワフワしてるのである。
特に感じるのが「史上初」の肩書きオンパレード。
ざっと羅列するだけでも
・史上初ブルーがイメージカラーの主人公プリキュア
・史上初、過去にレギュラー妖精担当声優がレギュラープリキュア
・史上初、男の子のレギュラープリキュア
・史上初、成人女性のレギュラープリキュア
・史上初、赤ちゃんから変身するレギュラープリキュア
と、もう胸焼けするわい!
結果、メインのストーリーも消化不良気味で、設定が面白かっただけにもったいなかったなぁ...
となる1年でした。
21.わんだふるぷりきゅあ!(2024)
現在絶賛放送中のシリーズ最新作。
今度のプリキュアは平仮名で、犬に猫。
また変化球かよ?!って思ってたら、ド直球に面白いの。
これまでにプリキュアが避けてきた王道の少女漫画的というか
ペットと飼い主という設定にするだけで、ここまでできるかってくらい踏み込んだ百合描写。
あえて言わせてもらう、あれは正統派の百合表現であると。
そして、犬チームと猫チームでチーム名が異なるゴウライジャー方式。
後半も楽しみじゃないのさ!
余程の事、それこそ後半の脚本家がハヤシナオキにでもならない限り、つまらない作品にはならないであろう。